自分の「偽物」の感情を断ち切る

「偽物の感情」を知る

 

心理学の交流分析の中で、「本当の感情」の代替として作られた「偽物の感情」を
【ラケット】と呼びます。

 

ラケットとは、幼少期に親の愛情を得る手段としてつくられた“感情の条件反射”で、
人生において持続し、快さはなく、不快な感情をもたらすものです。

 

 

ラケットの特徴

ラケットの特徴は、「真実の感情」の代替なので、いくら発散しても満足できることはなく、
何かをした後常に一定の不快な感情をもたらします。

 

ラケットの特性としては、

  • 反復的に味わう慢性化した不快な感情
  • 自然な感情をカモフラージュして作られた人工的な感情
  • 主に幼少期に身に着けている
  • 根拠のない魔術的な信念に基づく考え方
  • 今(現在)の状況に対してではなく、過去に基づく感情が出てい

というものになります。

 

例題

自分の「偽物」の感情を断ち切る

 

つまり、「ニセモノの感情」に置き換えた結果、
「真実の感情」を表現することでは得られなかった「求めていたストローク」を
獲得することができました。

 

この女性の場合には、ママの優しい言葉・愛情・注目でした。

 

これを何度か体験した結果、

時間・場所・状況・場面に関わらず、ハッピー感を装い

意味のない“笑顔”を称える人間になりました。

 

自分の「偽物」の感情を断ち切る

 

そして、「ラケット」を習得した人は、ストレス下に置かれると、その「ニセモノの感情」を
自ら求めるような行動(ラケット行動)をとるようになってしまいます。

 

しかし、ここで問題になるのは、
実際には、「ニセモノの感情」に「真実の感情」のような「問題解決機能」はありません。

 

つまり、ママと妹との関係では笑顔を見せ、幸せそうに明るく元気でいれば欲しかった
ストロークを得られましたが、その後の人生ではいくら「ニセモノの感情」を表現した所で、
そのストレスの元となっている「問題の解決」には何一つ役立たないということです。

 

その「ニセモノの感情」が覆い隠している本来の「真実の感情」に自分で気づいていない
限り、「強いストレス」を感じたときに「問題を解決」することは出来ません。

 

例えば、大人になって彼氏ができ、その人の態度に寂しさを感じる時、
本当は寂しい素振りや、嫉妬した感情を出せば、彼氏は女性の感情に気づき、
女性の求める愛情とか時間をもっと共有してくれるようになるかも知れません。

 

でも、笑顔のまま、「全然平気だよー♪」という素振りや、彼氏と会えなくても楽しそうに
している女性を見たなら、彼氏はこのままでいいのだ、このままの状態を望んでいる、と
判断し、女性の求めるものは得られないでしょう。

 

また、「ニセモノの感情」の状態を自分に強いることで、精神的に無理が生じたり、
心のバランスを崩したりする場合もあります。

 

この女性の場合、
彼女が求めている「真実の感情」は、周囲の人と受け入れられたい、仲良くなりたい、
高く評価されたい・・・というものでした。しかし、周囲からは、TPOに相応しくない笑顔
をするこの女性に対しての評価は悪く、「何でいつもあんなに笑ってるの?」とか
「ぶりっ子」や「八方美人」と言われ、女性が真に求めている、人からの優しさとか
親友とか、好意的な評価は得られず、強いストレス下に身を置く結果になりますが、
ストレス下では、「ニセモノの感情」を自ら求めるような行動(ラケット行動)をとるよう
になるので、辛い時・寂しい時こそ“笑顔”を止められず、更に評価は下がり、
アンバランスになった心は強いストレスを感じ続けます。

 

 

解決策

 

【ラケット】から抜け出す方法は、ラケットをコントロールすることが必要です。
その方法は、下記の4つです。

  1. 繰り返される不快感にストップをかける
  2. ラケットの正体を知る(ゲームを演じている場合がある)
  3. “今”の感情を知り、「今この瞬間」に徹する
  4. 真に明るく楽しい感情体験を多く持つ

 

この女性の場合は、どんなに悲しくても孤独でも辛くても、笑顔でいれば幸せになれる♪
という考えを捨て、自分の気持ちに素直になる事でした。

 

その結果、この女性を今まで批判していた人たちも、女性の真の姿を見て、自分達の
女性への印象が誤解であったことを知り、この女性が本当に望んでいた自分への好意
や理解、そして救いの手を得られるようになりました。

 

 

しかし、ラケットを見つけるのは、容易な事ではありません。
幼少期の自分と親との関係を客観的に判断することも必要ですし、不快な感情が
慢性化しすぎると、それを普通のことだと心を麻痺させている可能性もあります。

 

そのために、普段から自分の心がどう感じてるのか、そこに注目することは非常に重要です。


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