絶えず自分を駆り立てる命令とは?

絶えず自分を駆り立てるもの

 

ドライバーとは、
アメリカの臨床心理学者であるテイビー・ケーラー氏らが1970年代初頭に発表した、
「秒単位の短時間に表出する,各個人に特徴的な5つの行動パターン」のことです。

 

分かり易く言うと、日常生活の中で絶えず「自分を駆り立てる言葉」のことで、
その人のごく自然に繰り返す言動の中に表れるものです。

 

このドライバーに気づき、ストップをかけることができれば、生き方を建設的に
変わっていきます。

 

 

ドライバーとは

ドライバーを分かり易く言うと、アメリカの臨床心理学者テイビー・ケーラー氏らが
名づけた、人生を中で秒単位の短時間に出てくる自分を駆り立てる言葉のことです。

 

英語の「Drive」には、運転するという意味のほか、「駆り立てる」・「追いやる」
という意味もあります。

 

そして、ドライバーは、実力以上の高い目標水準の達成を要求し、
『完全で理想的な自己』になるように肯定的な命令するという特徴を持ちます。

 

また、これは、「生まれつき」&「幼少期の生育環境」の中で身につけた
【行動パターン】とされ、特にストレス下において明確に表出し,その人の
行動を「駆り立てる」役割を果たすものです。

 

 

ドライバーの種類

 

ドライバーには5つの種類があるとされ、それは、下記の通りです。

  • 完全であれ (Be Perfect)
  • 他人を喜ばせよ (Please Others)
  • 努力せよ (Try Hard)
  • 強くあれ (Be Strong)
  • 急げ (Hurry Up)

 

自分がどのドライバーを持っているか確認するには、幼少期の環境や
親御さんから言われてきた言葉などを思い出すとよいでしょう。

  • 「ちゃんと勉強して、いい大学に入れよ」 
  • 「人様のお役に立てるようにね」   
  • 「何でも一生懸命、死ぬ気でやれよ」   
  • 「男だろ、弱音を吐くな」        
  • 「何ごともテキパキと早く仕上げろ」

 

上記の内容は、ある程度、人には必要なことです。

 

しかし、以下の場合に注意が必要です。

 

@ ドライバーが強く支配している場合

例えば、「努力せよ」のドライバーに強く支配されている場合、過酷な状況
(ブラック企業での長時間労働など)に置かれたとして、周囲がどんなに
注意喚起や逃げ道を用意しても、その状況で努力を続け、気付いた時は、
無気力や自殺に発展するかもしれません。

 

また、強いストレス下などで弱っている時、自分が持つドライバーが
「出来ていない」と自覚した場合、自己嫌悪に陥り、自分を無価値な
人間と思い込み、どんどんネガティブな内面となり、自分を追い詰める
要因になっていることがあります。

 

A ドライバーが、人生の「禁止令」の拮抗として存在している場合

 

拮抗とは
辞書的に言うと、勢力がほぼ同等のものどうしが、互いに張り合って優劣のないこと
(例:拮抗する二大勢力)という意味ですが、今回の場合、人生の「禁止令」に対して、
その効果を打ち消し合うように働く作用のことという意味です。

 

禁止令とは、「やってはいけない」という、自分自身に与える無意識的レベルでの
否定的な命令のことです。

 

ドライバーと禁止令の違いは、次の通りです。

 

ドライバー

   人生の短い時間の流れの中で出現する現象(肯定的な命令)

禁止令

   人生そのもの(全て)に影響を及ぼす人生のパターン(否定的な命令)

禁止令とは

禁止令とは、親が子に与える否定的で間違った“命令”のことです。

 

そして、これは厄介な事に、子は生後間もなくから受けらるもので、
親も子も無意識(明確な意識なく)発せられる中で自覚がないものがほとんどです。

 

そのため、多くの場合、
親は子に命令したつもりもなければ、子も命令された意識がありません。

 

 

禁止令の種類

  1. 生きてはいけない
  2. 男 or 女であってはならない
  3. 生活を楽しんではならない
  4. 成長・成功・実行してはならない
  5. 重要な人物になってはならない
  6. みんなの仲間入りをしてはならない
  7. 信用してはならない・愛してはいけない
  8. 健康であってはならない
  9. 自然な感情を表してはいけない

 

絶えず自分を駆り立てる命令とは?

 

上記のような禁止令をかけられた人は、親の間違った禁止令の下で、生涯それに従おうと
無意識に決意して生きます。

 

しかし、それは望ましくない人生を歩むことになりかねません。

 

例えば、「生きてはいけない」という基本的生命維持を禁止されている場合、
それに従おうとするなら、死ぬ以外に選択肢はありません。

 

このような場合に、拮抗禁止令 つまり、ドライバーの存在が重要になってきます。

ドライバーと禁止令の関係性

禁止令によってさまざまなことを否定されている場合、
その禁止令の元でも生きていかなくてはいけない子供は、
5つのドライバー(拮抗禁止令)を守っている限り存在を許されていると判断します。

例題

 

【無意識レベル】
  親:望まぬ妊娠によって生まれた子供を見て嘆く(頭を抱える・溜息をつく・・・etc)
  ↓
  子:禁止令「生きてはいけない」

 

 

やがて、この親が、明確な意思を持って子供に「早くしなさい!」というようになる。

 

【意識レベル】
  「早く起きなさい」
  「早く寝なさい」
  「早く学校に行きなさい」
  「急いで買物行って来て!」
  「すぐに●●やりなさい!」

 

 

子にとって「急げ!」が自分を駆り立てる言葉(ドライバー)になります。
これは、親から明確に受けている命令ですから、子は、この命令「急げ!」を守る限り、
「自分は生きていていいのだ」と、無意識の中で判断します。

 

その結果、大人になっても過剰にせっかちな生活を自分に強いながら生きます。

 

 

「なぜか分からないが、そう感じる」の根源

 

普段の生活の中で、
「なぜか分からないが、好ましくない感情や苦しさやムカつきを感じる」
「なぜか分からないが、足かせをされているように、やりたくても前に進めない」
「なぜか分からないが、自分をひたすら追い込んでいる」という場合、
ドライバーや禁止令による影響がある場合があります。

 

自分では望んでいないのに、

  • なぜかわからないが、そんなふうに感じる。
  • なぜかわからないがそう思ってしまう。
  • なぜかわからないがそんなふうに行動してしまう。
  • まるで自分の中にルールがプログラムされていて、それに自動的に反応しまう

のは、自分にとっても苦しく、辛いです。

 

 

では、ドライバーと禁止令の解除を行い、【人生脚本】を書き換える方法を次でお話しします。


ホーム RSS購読 サイトマップ