褒める《その最良の方法》

人間関係を良好にするのは、“ほめる”ではない

「人を褒めるましょう」ということは、最近巷でも活発になっている快活の基本です。
それは大事なことで、積極的に行うべきです。

 

しかし、褒めるは誤解を生む場合があります。「お世辞」・「おべんちゃら」・「褒め殺し」
という言葉があるように、“褒める”には、相手をダメにしてしまう可能性もあります。

 

また、褒める側においてもネタが尽きてしまうことも多々あります。

 

“褒める”のではなく、“認める”

人は誰でも他人から褒められると嬉しいものです。これは人間関係の基本です。

 

しかし、頑張って“褒めても”、喜ばれる場合と、喜ばれない場合があります。

 

それどころか、「あの人は口先だけね」とか、「八方美人なんじゃない?」などと逆に
悪口を言われて、“褒めた”ことが仇になるパターンもあります。

 

では、何が違うのでしょうか?

 

それは、「褒め言葉」が、相手を認めているか否かで決まります。

 

例えば、下の二人の女性のうち、もしあなたが手前の女性だとして、奥に座る三つ編み
のお友達に言われて、より嬉しいのは、どちらでしょうか?

 

出典hk.apple.nextmedia.com

 

パターンA : 「髪型変えた? 髪の毛、本当に綺麗だし、可愛い〜!似合っているわ」
パターンB : 「いつもオシャレしているのに、仕事も、家のことも完璧よね」

 

また、彼女に言われて、より嬉しい言葉はどちらですか?

 

出典hk.apple.nextmedia.com

 

パターンA : 「あなたって、誰よりも、世界で一番、カッコいいわ!」
パターンB : 「この場所を覚えていてくれたなんて、どうしてそんなに優しいの」

 

パターンAも、勿論、言われれば嬉しい言葉です。ですが、相手に希望や活力は与えません。
お世辞と受け取られる可能性もあります。
その上、これらの言葉は、もし相手の状況が変われば、言えなくなる言葉でもあります。
相手が髪の毛ボサボサだったり、彼氏の容姿がだんだん太ったり、薄毛になってくれば、
やがて言えなくなる言葉で、それでも褒めようとすると、かなり無理やり感が出ます。

 

しかし、パターンBは、相手の頑張り・行動・動機などを認めている褒め方です。
相手の努力・労力・能力を正しく知った人から出る言葉は、誰もが欲する【承認欲求】を
満たした褒め方にもなります。

 

このように、相手の「努力」や「能力」や「存在」を正しく認めるという“褒め方”をするとき、
人は絶対に、「お世辞でしょ?」とは思いません。

 

それどころか、自分のことを正しく認めてくれたあなたに感謝さえするようになります。

 

よく、「外見ではなく内面を褒めよ」 とか 「男は見た目の褒め言葉より能力を褒められたい」
というハウツー本を見ることがあるかも知れませんが、つまり、このことを言っているのです。
すなわち、“認められたい”ということです。

 

“認める”ことは、軽はずみな、口からでまかせの言葉とは異なり、真実の重みがあります。
また、これは尽きることがありません。

 

例えば、数十年連れ添って、もはやトキメキも魅力も感じない旦那さんを褒めろ!と言っても
褒められない、褒めるところがない、という奥様がいます。

 

確かに“褒める”言葉はないのかも知れません。でも“認める”言葉は絶対にあります。

 

  • 毎日満員電車の苦痛に耐え、同じ時間に会社に出向き、お金を得てくれている。
  • =それで路頭に迷わなくてすんでいる。

  • 重たい荷物を持ってと言えば持ってくれる、力強さがある。
  • =自分ひとりなら、誰が助けてくれるだろうか。

  • 何も言わない人だが、それは、どんなに疲れていても愚痴のひとつも言わず耐えてくれている証拠。
  • =会社での苦悩や悩みもあるかも知れないが、家族のためにただひたすら我慢してくれてる。

 

こうして認められたとき、たった一言、「お父さん、いつもお仕事大変なのにありがとね」と言えるはずです。

 

しかし、これは十分な“褒め言葉”です。 

 

人には相手の心を察知する能力があるため、何も考えない時の「お父さん、いつもありがとう、本当に感謝
しているわ!すごいのね、いつも尊敬しているのよ」などという言葉は、幾ら立派な言葉を並び立てても
伝わりませんが、上記のことを認識しながら言うただの一言の「ありがとう」は、相手の心に不思議なほど伝わります。

 

わざわざ「あなたを認めているわ!」とか仰々しい言葉を並べる必要もないのです。

 

“相手を正しく認めること”、これが相手に活力と希望を与え、全ての人を幸せにする“褒め方”です。


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